| Home | News | Education | Research Community | MF www sites | Space Biology | |
4月30日、東京において、帰還直前に空中分解したコロンビア号で行われていたメダカの発生孵化実験の成果報告会が開催されました。この実験には、本校の生徒も対照実験に参加しており、高校2年生の4名が参加しました。
1.毛利さんのお話概要
今回の事故の経緯を話し、乗組員のご冥福を祈り、黙祷を捧げた。自分を含め、乗組員は死を覚悟の上で、ミッションに取り組んでいる。一つのミッションの実行には、様々な地上スタッフ、協力者の連携のが不可欠で、何千人もの人が関わることになる。そのような人々のことをいつも思い出し、様々なミッションを真剣こなしている。今回の事故にあったクルーも同じ思いであっただろう。だから、残されたデータと皆さんの経験を最大限に生かすことがクルー達の意志に応えることになる。
2.小田原教授お話概要
スペースシャトルコロンビア号で行われた全実験の25%のデータが宇宙から転送され、利用が可能であること、メダカの実験では、5割程度のデータが回収できた事の報告があった。また、文化とは世代を超えて伝わるものであるから、連携・展開・継続により、宇宙の利用を文化と呼べるほどにしていかなければならない、との決意表明があった。
3.向井さんよりのお話概要
コロンビア号の乗組員は、気迫とプライドを持って笑顔でミッションに取り組んでいた。乗組員は、このような事故における死を常に覚悟の上仕事に当たっている。いま我々は、彼らの死を無駄にしないように、さらなる宇宙の利用に向けて前進していかないといけない。まもなく国際宇宙ステーションの利用も始まる。文化面での利用も念頭に置き、皆さんから様々なアイデアが出てくることを期待している。
4.実験結果について
孵化したのは4匹中1匹のみ。地上に比べ、きわめて動きが緩慢で、孵化前の卵内での回転運動もほとんど見られない。
孵化率が低いのは、微少重力下で、かつ閉鎖的な環境(水流もない)では、刺激が少なく、筋肉の発達が遅れ、孵化できなかった可能性がある。
向井さんのミッションで行われたメダカ生殖実験では、人工力に流水を与えた環境で行われており、その場合は、流水で揺り動かされることが、重力の代わりの刺激になった可能性があるが、向井さんのミッションでは、卵内部の映像まではとれていないので不明。 さらに、動画を含めた画像の解析を進め、最終的な報告書は5月末にまとめる予定である。
生徒感想
報告会では毛利さんが気さくに話しかけて下さり、大きな刺激を受けた。今回の実験参加によって、将来は生物系の学科に進み、宇宙との関わりも持ってみたいと、進路に関して影響を受けた。
参加して、身の回りの科学に対する考え方や視野が広くなったと思います。今後宇宙利用の道が増えていくことを知り、楽しみです。